1975-02-25 第75回国会 参議院 外務委員会 第5号
最後ですけれども、かつて佐藤元総理のとき、いわゆる国民の核アレルギーについて、その時点におきましても、何かこれからの核のフリーハンドを持つための核アレルギー解消論というような論議を呼んだわけですけれども、根底には国民の理解、当然国会における論議を通じて、やっぱり唯一の核被爆国である日本のコンセンサスというものを形成しなければならない。
最後ですけれども、かつて佐藤元総理のとき、いわゆる国民の核アレルギーについて、その時点におきましても、何かこれからの核のフリーハンドを持つための核アレルギー解消論というような論議を呼んだわけですけれども、根底には国民の理解、当然国会における論議を通じて、やっぱり唯一の核被爆国である日本のコンセンサスというものを形成しなければならない。
○黒柳明君 一昨年総理がいわゆる核アレルギー解消論というのをおっしゃいまして、一応相当話題になりました。今日の時点においては、当然、いろんな面からこれについて状態が変化してきていると思うのですけれども、現在国民の核に対するアレルギー症というものはどのようになっているというふうに総理はお考えでしょうか。
また、核の問題に若干触れたいと思うのですが、総理大臣、昭和四十二年の十二月二十二日、いわゆる核アレルギー解消論と、こういうことを——これはマスコミのつけた名前だと思いますけれども、衆参の沖縄特別委員会でおっしゃったわけです。国民が核というものにだんだん理解を持つならば核アレルギーは解消するだろう、その点で努力したい、こうおっしゃっているわけです。
沖繩返還の態様と日米安保条約との関係でありましたが、総理は口で憲法尊重を唱え、かつ非核三原則を厳守することを約束し、また返還の態様は白紙であると言いながら、沖繩における米軍の核兵器が戦争抑止力として有効に作用していることを異常なまでに強調し、また「防衛的核兵器の持ち込みは政策上の問題であり憲法違反にならない」と言い、かつ「早期返還なら核基地の容認を核抜きなら早期返還絶望」などと言っていることは、核アレルギー解消論
むしろ私は、この国民世論の動向ということにあなた方が重要なポイントを置いているのは、核アレルギー解消論とか、国防教育の復活だとか、いろいろな右傾化した状態において、沖繩における核基地つきの返還は当然であるという世論を導き出そうとする考え方としか考えられないから、これは一言申し上げておきますが、先ほど申し上げたように、あなたは国民世論の動向というものについてほんとうに真剣に対処していく、それを取り上げていく
総理が最近よく口にされますいわゆる国民の核アレルギー解消論も、それを裏づける合理的な説得の材料を国民の前にまず提供することがそむそも前提であります。しかるに、そうした措置も何らとらず、ただアメリカ側の主張をオウム返しにして、国民は心配するな、核アレルギーを克服せよと言ってみても、何らの効果はないのであります。しかもこのような不祥事の発生を見たのであります。
同時にまた、しかしその反面、あなたは核アレルギー解消論や国防教育等において、何かしら私たちが直接はだに感じるのは、あなたの右傾化という問題であります。そういう再軍備への道ということが私たちに感じられるのと軌を同じくして、倉石農林大臣のこのような発言があったことは、私たちは決して偶然ではないと、このように考えておるわけであります。
(拍手) かつてのシードラゴンをはじめとする原子力潜水艦の入港、原子力空母エンタープライズの入港、その背景にある核アレルギー解消論、これら一連の事柄の指向するところは、ポラリス潜水艦の日本寄港、沖縄の核つき返還、そうして究極的に核兵器の持ち込みによるわが国の核基地化の完成であると国民は危惧しているのであります。